1月8日、先生宅で「初釜」が行われました。
初釜の花と言えば「椿」が一般的ですが
今年は花屋さんに予約したものの、入荷が無くて
松と白梅とセンリョウで正月らしく活けたと。
この花器「相国寺」の瓦で作ったやつだそうです。
何か力強さを感じて素敵でした。
棚は及台子(きゅうだいす)
茶道を習われた方はわかると思いますが
座り火箸、立ち火箸といって、道具の扱いがあるやつです。
初釜の時は、いつも先生が流れるような
お点前を見せてくれます。
時候の挨拶などの後、
炭点前です。
下火の周りに新しい炭を足していくのですが
これにも色々な決まりがあり、
ただ入れただけでは、炭がまったく熾らなかったりするので
それも考えながら、なおかつ景色を作るのです。
先生は迷いがないので、スイスイ入れていましたよ。
そのあと、お菓子が運ばれてきて。
もし、どこかの茶会でこんな器が運ばれてきたら
一番下の箱を少しずらし(上三段を持ち上げる感じで)、
菓子の数を確認し、黒文字をその数だけ入れて
回してくださいね。
これは1つでしたから黒文字も1本。
勿論、懐紙の上に乗せてから召し上がってくださいね。
濃茶をいただきました。
初釜の時は、内側が金箔や銀箔の茶碗を使用するので
飲み口を清める時にも細心の注意が必要です。
昨年はコロナ自粛コロナ自粛で、昼食も中止。
今年は復活しました。
お酒(ノンアルですけれど)が振舞われます。
先生の心のこもったお料理。
煮物椀はゆり根を裏ごしして、ジャガイモなどを
つなぎにして油で揚げた、ゆり根饅頭とでもいうのかな。
美味しかったです。
少し休憩して席を改め、
この干菓子をいただきながら
今度は弟子が毎年交替で薄茶を点てます。
この日は凄く冷え込んだ日だったけれど
茶室は暖かく、楽しい時間を過ごすことが出来ましたよ。