りんの心、クラ知らず。

 ナナがみんなとトイレで遊びたいと言うので
 クラとキロを肩に乗せて連れて行った。
 勿論りんも、自分達のテリトリーに絶対入れたくないらしく
 仁王立ちしているから、窓側の方に乗ってもらった。
 この場所はソラがいる頃、ソラ&キロの避難場所として設置したもの。



  クラ:「ここ、なんかドキドキしましゅね」
  キロ:「りんちゃん機嫌悪いと、ナナ校長エリアには
      入れてもらえませんからね」





  りん:「誰かアタシのこと、噂したチュピ?」
  キロ:「地獄耳っ!」
  クラ:「キャー、つぶされるでしゅぅーーー」




   私:「あら? りんちゃん可愛いわね〜
      って違った! 
      駄目じゃないのぉ、クラちゃんの場所を奪ったら」




  クラ:「りんちゃんさん、おとなげないでしゅよね。
      クラのこと、めのかたきにしているでしゅか?」
  キロ:「ボクたちは、すてられたから仕方ないでしゅ
      ゴハンだって、こぼれたやつしかもらえないし……」




  クラ:「でもクラもまけないでしゅよ」




  クラ:「りんちゃんさんの、るすをねらってひきょおですけど
      マネしてみたでしゅよ。
      クラにだってこれくらいできるでしゅ。
      このあどけないおかおは、りんちゃんさんできないでしゅよね」





  りん:「もう、何なのぉ〜 遊び方教えてあげようと思ったのに
      勝手に逃げて、あの言いぐさは何チュピ! 
      最近の若い子は礼儀を知らなさすぎるんだからーー」
  ナナ:「まあまあ……落ち着いてよりん。
      ボクから見たらりんだってヒヨッ子だよ」
  りん:「それはどう受け止めたらヨロシイのかしら?」
  



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