チリンチリン

 夜中に「チリンチリン」と鈴が鳴った。
 その音色からして、ナナだ。


   私:「まだ夜だよ、ネンネしていなさい!」


 と諭したのだけれど、しきりにナナは鳴らす。
 もしかして暑いのかと思い、一度ヒーターを消す。
 そして触診です。
 りんも「りんちゃん、りんちゃん」と起きてしまったようだが
 ナナをてのひらの中に入れて診察。

 痛そう、苦しそうには見えなく、私の手の中で眠っている。
 でも、もしかしたら、私に気を遣って元気なフリをしているのかも?
 とか思ったりして様子を見た。
 ちなみに朝の3時頃です。

 ナナを片手ににぎったまま、トイレへ。
 すると、目が覚めたように反応するナナ。
 まさか遊ぼうと思っているのか? 嬉しい顔をしている。
 その顔が可愛かったけれど、


   私:「ナナ、夢だよ」


 と言って寝室に戻り、カゴを照らしてあげると
 スゴスゴと帰っていった。




  りん:「フワァァァァー、なんだか寝不足だわアタシ」




  ナナ:「おや、りんもかい?
      ボクは夢でおトイレで遊ぶ夢を見て
      ちょっと眠たいチュチ」



 確かに最近は日の出も早くなり、不思議と真冬より
 早く目が覚めるようになってきました。
 でも3時はまだ、真っ暗でした。
 前回ナナは夜中の12時過ぎにも鳴らしていたな。
 きっと何かを伝えたかったのよね。


 私がいつも
  「何かあったら鈴をならすのよ」
 と指導していたので怒ることは出来ません。
  「教えてくれてありがとう、また何かあったら鳴らすのよ」
 と言っておきました。
 



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