因幡の白兎のサメみたいです


 実家のクラちゃん、ヒナっぴだったころは従順だったのに
 最近、私にガブします。
 頬をツンとつついたり、くちびるを軽くパクってしたり
 しまいにはアゴの下あたりのたるんだ肉をガブされまして、
 りんに教えてもらったのではないかと思うほどです。
 (もしかして観察しているのかも)


 でも、私がりんを大声で怒っておっかけているときは
 危機を感じるのか、少し体を細くして目を大きく見開いています。



 ビビりちゃんの時もあり、よくわからないですが、
 りんと顔を合わせてドンパチすることもあります。



 クラは自由に飛び回れないけれど、
 床からソファーの高さぐらいまでなら上昇できるようになり、
 高い所に乗せてあげると、自分で降りてきます。
 飛距離は「タカナシ クラ」と別名つけられる位に長いです(笑)
 でもきちんと着地しています。



 私はそばでクラを見ていると、
 「ああ、あそこに行きたいんだな」
 とかわかります。だから手伝ってあげているうち
 上下関係が出来たみたいで、クラのいいなりになっている私。



 トコトコ歩いてくるから手を出して、肩に乗せると
 横にいる母の所にまっしぐら!


   私:「えー、私の所に来たんじゃないの〜
      あの笑顔にだまされた。
      因幡の白兎のサメが怒った気持ちがわかったー」


 もう、私の扱いが全然違います!
 だから寂しく感じるけれど、母に甘える姿を見て
 安心しています。 




 最近、りんが頭ごなしにクラにガブしなくなりました。
 何か話しかけている様子。
 そういう時、クラは少し緊張するものの嬉しい顔をしています。


  クラ:「りんちゃんさん、本当はいいお姉さんなのかもでしゅ」
  りん:「マニュアルあげたことは内緒チュピ!」
 



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