また横取りされた

 紅茶の三角になったティーバッグ、
 容器に詰め替えしていたら、ナナが寄って来た。
 ナナは黄色が好きなのかな?



  ナナ:「これの中に入っていい?」
   私:「いいわよ、窓も開けてあげるね」




  ナナ:「楽しいチュチ、紅茶の匂いぷんぷんです」




  ナナ:「ママぁーー 横取りされたチュチー」




  ナナ:「そこは狭いチュチでしょ。不良品だよ
      りんは沢山、秘密基地作ってもらっているじゃないか」
  りん:「なんだか、香りが気に入ったチュピ」


 りんは今朝から特に気性が荒い!
 ナナにくってかかっているし、自分をコントロール出来てないよう。
 ウチワで遊んであげたら、ウッフンし始めたし……
 もう、こうなったら「気を紛らわす作戦!」
 私が部屋のアチコチを大声出して走り回ったり、
 りんを心配させるしかないね。




  りん:「ママがご乱心チュピ!」



 りんの機嫌をとろうと「可愛いねー」と言ってあげても、
 いつもの「すまし顔」は出ない。
 窓から外を眺めている、りんの後姿を見ていると
 少し切なく感じる。

 それでも15時頃、少し気分変わったのか、
 おしゃべりを始めました。



  ナナ:「りんが居なくなったから、また入ったチュチ!
      また早くこないかな?
      本当はスリルがあって楽しいチュチだよ」




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