5年前も金曜日

 早いですね、あの衝撃的だった
 「東日本大震災」から5年が経ちました。


 確か5年前も金曜日……茶道の稽古の時にそのことを話したら
 「違う曜日じゃなかった?」
 とのそっけない返事。
 地震の起きた時間帯のことは何していたか覚えていたようだけど……。


 でも私もそうだ。
 あの日は茶道の稽古が終わって、母と友達とイオンに行って
 揺れて(震度2)、普通の地震だと思っていたから
 3人でソフトを食べて実家に戻ったのは、はっきり覚えている。


 でも、夫から「いつ帰れるかわからない……」
 と連絡が来たのは覚えているけれど、私は誰に送ってもらったんだ?
 父か? 友達か?
 

 それほどあのテレビから流れる映像がショッキングでした。
 そして被災地の状況がわかってきて、普通に生活できていることが
 申し訳ない……と思ってしまう人がたくさんいましたね。


 だって、あるお店の店員さんが
 「家族で○○温泉に行って泊まってくるんだー。」
 って話が聞こえてきたとき

  「ナニ、コノ、ヒコクミン ガ!」


 って今だから笑って言えるんですけれど、  
 旅行をキャンセルした人は、偉かったわねーと言えないけど
 自粛ムードになった5年前でした。


 一番大変だったのは直接被害に遭われた人たちで、
 実際私も、夫が災害派遣に行ったとき全く連絡取れずに心配した。
 結局、人間は勝手!
 やはり身内が仲間が何よりも大事なんだと思い知らされたし
 そんな自分もヒコクミンだと思ったね。


 久慈市の市役所職員の方が、自転車(若しくはバイク?)で
 被害の状況を確認に行き、災害派遣に来ている人たちを、
 YouTubeにアップしてくれていました。
 それがね、夫たちの団体だったんです。
 後でわかったときは、ビックリしましたけど。


 復興が進んでいる町、いない町、
 戻りたいのに戻れない町……
 心の傷は本当のところどうなんだろう。
 前向きに頑張っている人を見ると切なくなる。


 いずれはそんなことあったのかと思うくらい見た目は平常を
 取り戻すだろう。
 でも、もう、こんな天災は2度と起きて欲しくないと思う。


 夫がいつか災害派遣に行った町を旅してみたいと言う。
 実現できるかどうかわからないけれど、
 この日の出来事を忘れないために……



 そして、普通に家族と他愛もない会話をしながら
 食事をとることの出来る日常に感謝したいです。



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