ナナ語を勉強してチュチ!

 昨日、夫はいつも通り出勤準備をしていた。
 私は
 「スマホこんなとこにあるよー、忘れるよー」
 って大きな声で言った。


 ナナが玄関の方で
 「ジジジー、ジュピービュピー」
 と騒いでいた。
 姿は見えなくても全身で夫に話かけているのがわかる。


 ふとテーブルを見るとスマホがポツン。

 2階の窓から叫んだけれど、夫の車は走り出していた。
 ナナはショボンとして戻ってきていた。

 私は夫のスマホにメールした。

 「アナタの大事なスマホ、忘れていきましたよ」


 それが届いたのか10分もしないうちに、夫が戻ってきた。


  私:「ナナがスマホスマホって言ってるのわからなかった?」
  夫:「そういえば、すごく騒いでいた」


 まあ、ナナ語がわかるのは、私だけですけれど
 長いこと一緒に暮していれば何を訴えているのかぐらいはねー。
 
 「洗濯が終ったら教えてね」
 と頼んでおくと、ピーピーと終了音がなってから、
 しばらく行かないと、ナナ、教えにくるもんね。


 ナナ:「何してるチュチ、早く干さないと臭くなっちゃうよ」

 とか、
 ヤカンをガスに掛けっぱなしでシューシュー沸騰していたら
 羽をバタバタさせて

 ナナ:「ヤカンがすごく怒っているチュチ!」

 と表現してみせてくれるので忘れっぽい私は助かっています。
 私が「教えてくれてありがとう」
 とお礼しているので、知らせにくるのかも知れません。



 ナナ:「もうパパだって、長いこと一緒に暮しているチュチなのに
     いまだに、ナナ語わかってくれないんだよ」
 りん:「ナナ語?」




 ナナ:「今度スマホ忘れても教えてあげないチュチ。
     ボクだって、ヒマじゃないんだし、
     パパにはもう少しナナ語の勉強してほしいな。」



  私:「まあまあナナちゃん、機嫌直してね」
 りん:「そうチュピよ、パパは残念な夫チュピ
     あまり怒ると血圧あがるわよ」
 ナナ:「うん、そうだね。、ボクがこれから
     スマホスマホって覚えればいいチュチだね」


 そこまでやられると、逆に支配されそうで
 怖いですね(笑)



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