チムチミニー

 実家に行っている時、特別具合が悪いわけではなかったが
 喉の痛みと、鼻がつまる状態が続いたので、母に
 「薬を飲んで、少し寝てみたら?」
 と言われ、コザクラズが侵入してこないように戸を閉め
 背中にカイロ貼られ、湯たんぽ入りの布団に入った。


 座っている時は、ウトウトするのに、横になると寝付けない。
 でも段々と体がぽかぽかしてきて、心地よくなってきた。


 すると、布団の上を歩いていく奴がいた。
 私:「あれ? ルーク? ルークなの?」
 顔をあげて、確認しようとするが、体が動かない。


 ルークとは実家の両親が飼っていた愛犬。
 2009年に天国へ旅立ったブラックシュナウザー
 ルークが布団の上を歩いていったのか、夢だったのか、
 寝ていても、テレビの音は聞こえていたから、
 自分は寝ていないと思っていたし。
 あの布団の上をワンコが歩いていく重さというのかな?
 少し左手を踏まれたんだけれど久々の感触でした。

 もしかして、ルークと父が一緒に
 「具合が悪いのかい?」
 と見に来ていたのかもね。
 そういう事にしておくけど、きっと夢なんだろうなぁー。


 少し寝たらスッキリしたので起きた。
 すると、りんが一番にやってきた。



 りん:「ママ、元気になったチュピですかぁ
     りんは忙しくしてましたよ〜」



 プププーー
 りんの顔は、黒く汚れていました。


 ♪チムチミニー チムチミニー チムチムチェリー
  私は煙突そうじやさん……♪
   (バックコーラス コザクラ男児合唱団)


 りんは、きっと、お掃除のアルバイトをしているのね。
 いつも笑わせてくれます。

 


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