帰る支度

 私は先週、夫の出張の際、金・土曜日は実家にお泊りしました。
 だから、3日間コザクラ達は遊んでいたわけです。
 土曜日の朝、母がコザクラズを連れて一足先に起床。
 彼らは放鳥されていました。


 私は戸を少しだけ開けて、居間の様子を伺いました。
 するとキロちゃんがりんちゃんのお家に侵入しようとして遊んでいました。
 私は戸の隙間から指をピースするように出し、小刻みに動かしました。
 自分でやりながら、誰も気づいてくれないと悲しいなと思っていたら、
 ピピッとそれに気づいて、ソラがやってきました。


 それに気づいたキロが飛んできて、交互に隙間を覗きます。
 ソラは私が指を出すと、乗ってこっちに来てくれました。
 キロは相変わらず、ウロウロしています。
 「ソラが食べられたでしゅー、助けてあげてくだしゃーい」



 そんなことをしているうちにナナにも見つかり、ナナも私の方に。
 そしてキロは、ソラとナナが食べられてしまったと騒いでいました。
 2羽がいなくなったので、りんも気づきました。
 結局キロちゃんだけが取り残されたのです。
 なぜならキロは人間の指にいまだに乗れないから……。
 それでも、カーテンをつたってなんとか私の方にたどりつきました。
 4羽揃ったので、私も起きたというわけです(笑)


 そして、日曜日に私がせっせと帰る支度をしていると
 またコザクラズが集まってきました。

 キロ:「ソラ、もう帰るみたいでしゅよー、
     ナナたんとりんちゃん」
 ソラ:「そうみたいでチュねー 寂しくなるでチュ」
     (左からソラ、りん、キロ)



 りん:「何か湿っぽいチュピね」
 ソラ:「おばちゃん、帰らないで欲しいでチュ」
 キロ:「ナナたん帰らないでほしいでしゅ」
 私 :「じゃあ、りんちゃん置いていっていい?」
 キロ:「それは遠慮するでしゅよー」
     (左からりん、ナナ、キロ、ソラ)



 りん:「なして、りんの事をのけ者にするチュピー
     鳥(ちょう)むかつくぅーー」
     もちろん、追っかけられているのはキロです。
     それにしても、大きなお口ですね、りんちゃん。

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