先日、在宅介護をしていた方の記事を読む機会があった。
その記事の内容は、姑の世話をしていた女性(お嫁さん)が
書いたもので、
「あなたに、こんな世話をさせてごめんね」
と言った4日後に姑は亡くなったという。
そういえば父もそうだった。
母に
「今まで苦労ばかりかけてごめんね」
「今まで、喧嘩ばかりしてごめんね」
と謝るような言葉。
母は
「もう時効だから許す……」
「うんうん、喧嘩したねー」
って、その会話は私にも聞こえてきたけれど
あえて、チャチャはいれなかった。
2人だけの時間を大切にしてもらいたかった。
私には
「おねえちゃん、コーヒーのことで、
お母さんと喧嘩しなさんなー」
だけ(笑)
そうなんです、闘病中にコーヒーメーカーにスイッチ入れたら
音がしないんで見にいったら、水が入ってなく、
私:「全部セットしてあると言うからスイッチ入れたんだけど」
母:「そんなこといってない」
みたいな言い合いになったの。
すると、母が
「私が全て悪いんだね」
と言い出し、突然大声で泣き始めた。
すっごく大きい声で泣くから、ソラとキロはビックリして
胸元に行って覗いているし、
「もうお母さん一人で面倒みるから、
ナナとりん連れて、家に帰れ」
とまで言われましたからね。
もう、ストレスたまっているだろうから
ほっといて、泣かせておきました。
あの姿、ばあちゃんにソックリです(笑)
私も謝るというか、母には結構好き勝手させていたので
こっちが文句いいたいことたくさんあったけど
火に油をそそぐだけなのでね。
そしたら、隣りのおばさんがビックリして
「奥さん?大丈夫?」
ってやって来た。
父に何かあったと思ったみたいで、事情を少し説明して
「おねえちゃんも、つらいだろうけど頑張ってね」
と言って帰っていった。
本当に介護している人は、大変です。
それが、治る見込みのない介護をしている家族にとって
介護期間は関係なく、かなりの精神的苦痛もあるんです。
だから、お見舞いにいって、介護している人に
辛くあたられたり、意地悪されても、
言い返さずに、だまっていてあげてください。
もちろん、その事も恨まないでくださいね。
介護している時、差し入れがうれしかった。
手作りの惣菜だったり、甘い物だったり。
質素というか簡単な食事ばかりだったので、感謝しています。
あっ、ちなみにコーヒー事件……母はうっすらとしか
覚えてないみたいです(笑)