それぞれの水浴び


 私がお風呂掃除を終え、浴槽に水を溜めていると
 可愛いお手伝いさん達が現われました。
 「何かお手伝いはないチュピですかぁ」
 りんは、何かたくらんだ顔をしています。

 「あっ、ここ濡れていますね。りんが拭いてあげるチュピ」
 とグイグイ、マイクロファィバー並の吸水力で吸上げ
 どこかに飛んでいってしまいました。
 ナナは唖然として見ていました。

 りんは水浴びがしたかったようです。
 彼女の水浴びはいつもダイナミックです。

 「りんに負けないでガンバルチュチ」
 とナナも場所を移して始めました。

 パフッパフッ トントン?
 ナナは必死に全体重をかけています。

 「野菜さんがたくさんいて、入り込む余地はないチュチです。」
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