黒い大きな鳥

 なんか、最近のりん。
 寝室の窓から、よく外を見ている。
 そして、カーテンレールをつたっていき、行ったり来たりを繰り返している。
 もしかして、窓から見える電線の上で遊びたいのかな。
 私も一緒に外を見ると、その電線に1羽のハシボソガラスが羽づくろいをしていた。
 もしかして一緒に遊んでみたいのかな。
 しまいには外のカラスに向かってピーピー鳴き出す。
 視線を感じたのか、カラスは逃げていってしまった。


 そして今朝、りんが義母のお部屋に遊びに行って、途中からピーピ鳴いてるので私を呼んでいるのかと思い迎えに行ったら外を見て鳴いているという。
 見ると、またカラスが1羽いた。
 りんちゃん、下手したら食べられてしまうのに、同じ鳥さんだとわかるのね。



 力を持て余しているりん。
 やっぱり遊び相手は実家のそらちゃん。

 同じオモチャを共有して遊ぶ。
 取り合いはしているが、そんなに喧嘩にはならない。
 そらも、りんの影響か最近ガブする力が強くなってきた。

 「りんちゃんは、アタチのアンヨをガブするでしゅよ
  やめてと言ってるけどシツコクするでしゅ。
  でも、アタチが無視するとりんタンが泣いたら可愛そうなので
  我慢してるでしゅ」

 ナナも普通どうり生活してますよ。
 紙切り作業をりんと一緒にしています。
 だけど、りんがくわえているのは、ナナのですよ。
 この作業の前にナナとりんはボタン飛ばしして遊んでました。
 ナナが飛ばしたやつを、りんが拾いに行くんです。
 あんな事があったとは思えない2羽でした。
 まあ、私の目がギラリンコしてますがね。

 帰る支度をしていると、そらが名残おしそうにやってきます。
 そしてウロウロ、ナナとりんの所を歩き回ります。
 何か3羽で次に会う約束をしているみたいです。

 「ナナお兄タン、まだ痛いでしゅか?
  アタチもりんのガブの痛さ知ってるでしゅよ。」
 「ありがとう、そら。でも君もりんに似てきたチュチよ」
 「そんなはずはないでしゅよ。
  それより、アタチのお顔ボヤけてるじゃないのよー」