廻り花

 今日の茶道の稽古の1つ、『廻り花(まわりばな)』を紹介します。
 亭主(私)が、床の間に花台を運んで来ます。
 そこには、季節の花がたくさんおいてあります。

 それを掛けてある花器に活けるわけですが、それが難しいのです。
 まず、花入れを拝見して花台の方を向き、手元で花を組む。
 決して1本ずつ花を挿したり抜いたりはしない。
 一度に入れるわけです。
 だから、手元で組んでいても、お花がくるくる回ったり、
 前に活けた人と花色が同じであってはいけない
 使用する花のボリュームのバランスなんか考えると
 長さを整えて余分な部分をカットしたり神経使うのです。

 まず、正客が1番下の方、次客が真ん中、三客が1番上に入れました。
 どれも個性があって素敵なんですが、「廻り花」はそれでは終わりません。
 4番目の亭主(私)がどれかを活け直さなくてはなりません。
 その花を活けた方に、礼をし1度その場所の花を全部抜いて、
 花の組み合わせを変えたり、足したりしてまたその場所に戻します。
 それを何回か繰返します。
 何回も繰返していると、何だか訳がわからなくなって、
 1番最初に活けたのが綺麗かもと思ったり……

 そして、最終的になったのがこの花たちです。
 途中のお花は省略しますが、最初と最後、どちらが素敵でしょうか?