ラブじゃないバード


 コザクラインコボタンインコは、別名「ラブバード」と呼ばれているのですが、以前体験したラブじゃないバードの話。

 その1
 函館に「渚亭」という温泉ホテルがある。
 そこに宿泊した時に、確か
 「カモメに餌を与えないで下さい」
みたいな注意書きがあったと思うのだが、ついついお菓子を与えてしまった事がある。


 窓から投げるとカモメが上手に飛んできて、持って行く。
 気が付いたら、カモメはどんどん増え、おまけにカラスまでも交じってきた。
 ヒッチコックの映画「鳥」が頭をよぎったので、少し恐くなり、窓を閉めて知らんぷりした。
 やはり、むやみに餌を与えてはいけないと思った。

 その2
 札幌に「モエレ沼公園」というものがある。

 確か甥っ子のサッカーの試合を観戦後、お弁当をそこで食べようということになり行ったのですが、少し小高い草原でお弁当を食べだすと、上から黒い影が、どんどん低く飛んでくる。
 鳶だ!
 2羽しかいなかったが、カラアゲを狙っているように見える。
 私はとっさにバッグから、ジャンプ式の折畳み傘を出し、ヒヨドリが仲間に出す警戒音みたいな鳴き声で、
 「キー、キー」
と傘を閉じたり開いたりして闘った。

 すると弟嫁も私と同じように鳴き出した。
 残りのメンバーは慌てて弁当にフタをしている。

 私と弟嫁の変な動きに恐れをなしたのか、2羽の鳶はあきらめたようだった。

 もしかして、あの鳶はいつも人間から何か貰っていたのではないかと……
 やはり、野鳥とは距離を置かなくてはならないと考えさせられた。

 今日のナナの写真は2007年10〜11月頃のもの。まだカメラ目線ではない。

 後の2枚はモエレ沼公園のHPから借用。イサム・ノグチ設計の公園で、噴水も目玉です。