初釜パート2

nanatyuti2010-01-24

 今日は今年2度目の初釜に行って来た。
 昨日の天気予報で雪は降らないと言っていたのに、やはり降っていた。
 少し足元の悪い中、私は護国神社にある茶室に向かった。
 昔、先生方が一緒に稽古した仲間と会を作り、春、秋と講習会と称して弟子たちに点前をさせ、茶道のノウハウを伝えて行くというもの。
 この会の初釜だけは先生方がお点前をして下さるので、私達弟子は気楽なものだ。
 おいしいお菓子を食べて濃茶をいただいて、昼食、抽選会、そして薄茶と時は流れる。
 その年によって、会場が色々変わるが、護国神社の参集殿の茶室は落ち着いていて私は好きだ。
 今年の抽選会では「茶杓」が当たった。

 寅年なので寅をイメージした木目の茶杓のようだが、私には「キリン」か「プリッツ」に見えた。こんな事を言ってるようじゃ、まだまだ修行が足りないかな。

 今日の昼食の懐石弁当は『福鶴亭』のです。料理がとても美味しいんです。
 初釜に使う弁当なので、女性向けというか板前さんの心遣いがわかる味付けでした。

 今、旭川では和菓子というか、茶席で使うお菓子があまりなくて困っているようだ。
 某老舗が倒産してそこの職人だった人が自宅で和菓子を作って配達していたが、職人気質というか、客の要望に対して文句をつけ、印象悪くわざわざ札幌の和菓子屋に発注かけている先生もいるとか。
 「旭川千秋庵」さんがなくなってしまったから、「六花亭」さん旭川に来てくれないかしら。
 「柳月」さんも和菓子本格的に置いてくれないかしら……とか噂になっているに違いないと私は勝手に思ってる。
 「むらこし」の繊細な和菓子も銘も本当に素晴らしかったですよ。何回かネットで意味を調べたり勉強にもなった。
 老舗がなくなっていくのは寂しい。最近は和洋折衷みたいな和菓子がもてはやされているが、伝統の和菓子作りを守る職人も育って欲しい……