反抗期じゃなかったの?

ある日の午前中のこと。  

私はキッチンで洗い物していました。

すると、誰かが私の胸元に奇声をあげるように

飛び込んで来た。

(誰かと喧嘩して、やられた方が逃げて来た?)

と咄嗟に思い見ると、リツでした。

足の爪に何やらおみやげを持参したまま、

力を振り絞って飛んできたようだ。

それが、これ。

軽い物だが、口にくわえて飛ぶなら良いけれど

爪だと本当に必死に飛んできたんだね。

 

だから胸元に倒れるように羽を広げたまま

たどり着いた。

この上の方のリボンが紐のように伸びていたから

リツを押さえ、引きちぎる様に外したのは私。

「大丈夫だよ、リツ。コワイコワイさんは退治したよ」

としばらく、抱っこしていた。

 

  私:「リツ、確か反抗期だったわよね」

 リツ:「だって、アシからあのこ、はなれないからぁ」

  私:「確か私の事、キライキライしていたわよね」

 リツ:「まだ、ワカドリしゅぎょうちゅうですから」

  私:「もうすぐに、ごまかすんだから~」

 

 リツ:「なんだか、アシがいたいでチュ」

  私:「さっき、コモモちゃんにかじられたとこでしょ」

 

相変わらずリツは、コモモの傍に行き

餌をあげようと頑張っています。

それが嫌なのか、コモモの逆襲に合って。

やめなさいって引き離すのだけど、

聞きやしない。

 

でも、私を頼って飛んできてくれたことは

嬉しかったよ、リツ。

 

土日に降り続いた雨のせいか、

少し肌寒く感じます。

 

 

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