ミラノの六七日

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ミラノは、私の手のひらの指のお肉をハミハミするのが

好きでした。

痛くガブするわけでもなく、丁寧にカプッカプッって感じで。

 

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ナナが旅立ってから、一番寂しそうだったけれど

明るくふるまってくれていたよね。

 

 

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コモモとパリィが遊んでいると

 

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必ず近くに寄り添っていたミラノ。

子どもの成長を見守る母のようでしたね。

 

 

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具合が悪くなる前の日も、チュイチョーーーイって

元気に遊んでいたのに。

 

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本当は、すでに調子が悪かったのだろうね。

もう少し早く気づいてあげれば良かった。

ごめんね、ミラノ。

 

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ミラノ、あなたの話をコモモとパリイにすると

一斉に私の指をガブガブしてくるのよ。

それが痛くて涙が出ちゃうよ。

みんなミラノの事、覚えている。

忘れてないからね。

 

 

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