ミラノは、私の手のひらの指のお肉をハミハミするのが
好きでした。
痛くガブするわけでもなく、丁寧にカプッカプッって感じで。
ナナが旅立ってから、一番寂しそうだったけれど
明るくふるまってくれていたよね。
コモモとパリィが遊んでいると
必ず近くに寄り添っていたミラノ。
子どもの成長を見守る母のようでしたね。
具合が悪くなる前の日も、チュイチョーーーイって
元気に遊んでいたのに。
本当は、すでに調子が悪かったのだろうね。
もう少し早く気づいてあげれば良かった。
ごめんね、ミラノ。
ミラノ、あなたの話をコモモとパリイにすると
一斉に私の指をガブガブしてくるのよ。
それが痛くて涙が出ちゃうよ。
みんなミラノの事、覚えている。
忘れてないからね。