りんが居なくなって一番心配な事はナナの事。
ボイラーのいつも2羽が向かい合ってカキカキしていた場所で
ナナが雄叫びをあげて騒いでいるから様子を見に行くと
ナナが少し頭を下げて静止している。
見ている私は
「えっ、りんがカキカキに来てくれているの?」
と思うほど。
夫もナナの不思議な光景を見たらしい……
そんなナナが自分のハウスに入り、隣をチラットみた。
そして「えっ!」って顔をした。
ナナ:「なんか賑やかで楽しそうチュチ」
気分かふさぎ込んでいるナナも
色々と遊んでいるようだ。
私もナナには気を遣う。
「懐かしいね、りんお迎えする前はこんな感じだったよね」
とナナに語り掛ける。
朝も早めに出して、私の手のひらの中で眠るナナ。
本当にじっとして静かに寝ています。
ナナには、りんの分も長生きしてね……
とは口がさけても言えない。
ナナは15歳、人間で言えば110歳ぐらい
りんが元気になったかなと思った頃
「順番で行けば次はナナたんだから、2人で見送ろうね」
とりんに言ったこともある。
それをどんな気持ちでりんは聞いていたのか……
と今では申し訳なく思う。
でもナナも妙に明るい。
大袈裟な動きで私を励ましてくれている。