先生のお宅が、リフォームする事になった。
先生の娘家族と同居する事になったらしい。
今の茶室に使っている部屋が先生の部屋になり、
庭の物置になっていたところを処分し、そこに茶室を作ってもらう事に
したようだ。
だが、若い営業マン。
茶道の事はあまり知らない。
先生の娘さんの同期生ということもあって、先週の稽古の時に
一緒にお稽古に参加した。
まずは外露地の勉強から。
庭に出て、外腰掛に座り茶室が用意されるのを待つ。
準備が整ったら、庭の中の蹲(つくばい)で手と口を清め
茶室に入る。
なかなか若い営業マン、筋が良かった。
私が教えなくても前の人の動きを見ていてきちんとできたのだ。
先生はリフォームで庭をいじられた際に、この入口と出口が
ふさがれて通れなくなったら意味がないんだよということを
わかってほしかったらしい。
写真がないのが残念ですけど……
あとは普通のお稽古、炭点前から始まった。
営:「炭ってこれ火がついているんですか
煙出てませんけど」
皆:「焼肉じゃないんだから」
と皆で笑いながら説明していた。
その日は、あの残暑ですごく暑かった日。
蒸し暑さと炭の熱さで茶室の暑さがわかったという。
これで風通しの良い窓と、エアコンをつけてほしいと
いう意味をわかってくれたと思う。
まあ、何かと営業マンは大変なんだなー。
と思いつつ、私は庭に出した外腰掛や、円坐、煙草盆をせっせと
片付けていたのでした。
りん:「アタシも茶道のお稽古通いたいチュピ」