ナナ君のお手伝い


 掃除機をかけようと思って、ペッド周りを片付けていたら、ナナがベッドの下からグイーッグイーッとボールペンを押し出して来てくれました。

 「あら、ナナ、おりこうね」
誉めると、ナナは得意顔。

 「ママは、このペン探していたのよ。見つけてくれてありがとう。
  でもね、ナナ君、このペンテーブルの上から突付き落した人、見かけなかったかしら?」

 「知らないチュチよー、ボクはお手伝い専門だもーん」

 うちのWベッド、ナナがもぐれるくらいの隙間しかなく、何も収納出来ない。
 ナナが突然いなくなるので、「神隠しにあった」と思ったことも。

 気持ち程度、入る所まで掃除機のヘッドを入れるけど、吸い取っているのか、ゴミを押しているのかわからないが、大雑把な私は全然気にしない。

 でも時々(ごく稀にが正しい?)、思い出したようにマットレスを必死の思いで動かし、掃除しています。