諸行無常を受け止めながら生きて行く

 今日、実家に行き車を止めると
 あのベランダの窓にキロがいなくて
 金曜日、あの場所で私が来るのを見ながら
 待ってくれていたキロはもう居ないんだと
 悲しくなった。



 クラはキロが居なくなったことを受け止め始めたとは
 思うのだけど、姿がまだここにあると
 カキカキをしてあげている。
 こんな姿を見たのは初めてだ。


 埋葬する時間が近づいて、
 「最後のお別れしたい子はしなさい」
 って形式的に言ってみた。





 ナナに
 「キロはナナの事好きだったから何か言ってあげて」
 とお願いしたけれど、ただ見ているだけで
 飛んで行ってしまった。
 ナナは水曜日、キロの頭を1回だけ嘴でツンとした。

 実はこれ、ナナ流のお別れの挨拶なんです。 
 ナナとしてみれば自分より若い子をたくさん見送っているのだから
 辛いのかも知れない……



 しばらくして「コンコンコン」と音がした。 




 りんだ!
 決して「やらせ」ではない。
 りんがキロの寝ている場所に近づいて、
 ピンクの部分をコンコンと突いていたのだ。




 りんも何を思って見詰めているのだろう。
 2010年生まれの2羽。
 喧嘩も多かったけれど、仲も良かった。




 母と私で予定時間に外に出て
 黄色の庭に咲く花と、私が帰りに買って来た
 キロに似合いそうな薄紫の花を入れて
 埋葬した。



 今日、こんなに綺麗に咲いている花も
 明日になれば枯れてしまうのもあるだろう。
 人は幸せな時間が続けば続くほど
 それが一生続くものだと思ってしまう。


 諸行無常……その言葉は知っているのに、
 ウン十年も生きてきて、わかっている筈なのに
 喜怒哀楽を繰り返しながら生きている愚かな人間です。
 鼻で笑ってくれても構わないと思っています。


 さあ、明日からは涙はナシで
 進んで行こうと思っています。
 心配してくれた皆さま、切ない気持ちにさせてしまった皆さま
 申し訳なく思っています。
 そして、
 この記事を読んでくれて、ありがとうございました。  




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