みんなに見守られながら……

 昨日は最初からの予定だったのですが、実家に泊りました。

 母は夕食が終わるまで、ずっと洋服の胸の部分に
 ガーゼにくるんだソラを入れて抱いていました。
 そして、何度も顔を見ては泣きながら、
 「ごめんねー」
 と声をかけていました。


 「大丈夫だよ、ソラは恨んでないよー。
  ソラは生まれつき、他の子たちより体が弱かったんだよ」


 と私は言いました。

 ソラは飛んだあと、すごく心臓がバクバクして、
 他の子たちとは、ちょっと違いました。


 キロは寝るときに、広いカゴで寂しそうにしているように見え、
 ひとりごとを話はじめ、いつもキロがソラの足をかじって
 「ヒィヒィ」と鳴く声を真似していました。

 でも、暗くすると意外と大人しく寝てくれました。 
 

 3羽を寝かせて、なんだかいつもと同じ夜。
 ソラもきっと、キロの横で寝てくれたに違いありません。


 今日は朝5時過ぎには、目が覚めておきてしまいました。
 キロちゃんは、カゴの中で、ベッドを必死に
 怒ったように揺らしていました。
 いつもはしない行動です。
 今回のソラの事をきっかけに、毛引きが再発しないことを
 祈るしかありません。


 ナナとりんにも、仲良くするようにお願いしたのですが、
 「普段通りにするのがいいチュチ」
 と言っているみたいです。


 知らんぷりを装っていても、
 布にくるまれたソラをこっそり覗きに来るキロ。
 クチバシをコンコンしたり、頭をツンと突いたり……
 起き上がるのを待っているかのよう。


 
 私がソラの好きだったタンスの引き出しに置いてあげると
 やはりそこにも来ていて、
 かなり奥の方まで入り込んでいたキロ。
 きっと、ソラを探しているか、
 ソラが奥の方に入っていくのが見えていたんじゃないかと……。




 何故だか表情が固いキロでした。


 結局、朝、埋葬する予定でしたが、
 私の茶道の稽古後ということになり、花を買って帰り、
 ソラに似合いそうな花とブロッコリーを少し入れて
 埋葬しました。
 3羽には、窓から見ておきなさいと言ったのだけど
 窓でずっと見ていてくれたのは、りんだけでした。 



 2009年に亡くなったルーク(シュナウザー)のお墓の横に
 ソラは眠ることになりました。
 勿論、面識はありません。
 でも、ナナと仲良くしてくれたルークの事ですから、
 きっと優しく迎えてくれたと思います。



 花を買ったときに、お墓の目印にと
 青い鳥さんを選んできました。
 ここにくるたびに、ナデナデも出来ます。



 母が早めに穴を掘って、土を温めておいてくれたので
 ソラちゃんも、きっと安らかに眠れることでしょう。
 ガーデニングの動物さんたちも、
 一緒にソラを見送ってくれました。


 ソラの事で、温かいコメントやメールを下さった皆さん、
 本当にありがとうございました。

 思い出すと涙が出てしまいますが、
 残された子たちの為にも、
 いつまでも悲しい顔をしていられません。
 ナナ、りん、キロに楽しい思い出を作ってあげられるよう
 進んでいくしかないんですよね。




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