思い出のラーメン

 私が小学3年生の夏から小学4年生終わるまで、熊本県に住んでいたことがある。
 その時は子供でよくわからなかったが、父の実家で何かあったらしいとの事だった。
 福岡の伯父さんの家に遊びに行った時など、帰りは渋滞になって夜9時過ぎに自宅に着いた。
 その時、母がササッと作ってくれた棒ラーメンがあった。
 お腹がすいていたのか、すごく美味しく感じた。
 それが10年前ほどに、ふと食べたくなった。
 スーパーで九州産地の棒ラーメンをみつけた。
 でも、食べてみたら、なんか違った。
 母に聞いてみても、なんというラーメンだったか覚えてないと言われもうどうでもよくなっていた。


 それが何故か、インターネットかテレビでか覚えてないのだけど
 「ご当地ラーメン」がとりあげられ、この名前を知った。
 それがこれ。

 それをネットで購入して、1人なので半分の麺をはかり作ってみた。
 普通のインタスタント麺と一緒で鍋に水をいれ、沸騰したら麺を入れ、
 3分茹でたらスープを入れひと煮立ちさせて出来上がり。

 あっ、このスープの香り……ゴマ風味の香り……懐かしさを感じた。
 正直言って本当にこのラーメンだったかは断言できないが満足した。
 規定通りの茹で時間は、私にはすこし固く感じた。
 当時5人家族だったので母は、きっと大きな鍋で3袋を一度に作っていたように思う。
 だから茹で時間は1本麺を食べてみて、その固さでスープを入れていたのかも。


 私も残った半分を別の日に、少し長めに茹でて食べた。
 さらにあの時の味に近づいた。
 その時は、ネギの他に海苔も添えた。


 今は、色々な美味しいインスタント麺があるが、記憶をたどって食べてみるのも楽しい。