ナナのベッド?



 ナナが2歳の時、2006年1月に我が家にやってきたわけですが、人間不信というか小さな子供がいた家から来たので、インコ特有の指にとまることはしなかった。高い所から眺めては肩や頭の上にチョコンと乗っていた。なかなか心を許してはくれなかった。でも私は時間をかけて、まずは鳥カゴの掃除をナナのいる前でして、餌をあげているのは私なんだよとアピールした。やがて指にとまるまでに信頼関係を築いた。
 だが半年後、すっかり私になついたナナは私が探し物をしている時にドレッサーの椅子で中が収納できる蓋に挟まれ(ナナは必死に逃げた)、羽毛が椅子の周りに舞い、ナナは居間の座卓の下にもぐり込んだ。
 私は長年の勘で、ナナはもう駄目だと思った。座卓の下でうずくまっている。私はなんとかナナを掴み、「ごめんね、ごめんね」と謝った。そして手の中に何時間も抱いていた。その時は病院に連れていくことなんか考えもつかなかった。
 毛がかなり抜けていたが、時間のある限りナナを抱いてあげた。ゲージに入れる時はもし落下しても大丈夫なようにタオルを下にたくさん敷いてご飯支度をした。
 翌日、実家の母がルークとお見舞いに来てくれた。ルークの散歩コースにある野の花を持って……
 動物にも『自然治癒力』があるから、歩き方とか羽を動かす時とかをチェックした。1週間ほどたつと少しずつ元の元気を取り戻してきた。
 そして、私の左の掌があいていると、チョコンと乗り、少しバックして位置を決め、そこで眠るようになった。熟睡はしていないと思うが、足には全く力を入れていない。コロコロと転がして私は楽しんでいる。