私はいつもナナに何かお願いするとき、
ニギコロしてカキカキしながら、頃合いをみはからって
話し始めます。
まずは、「いつもありがとうね〜」から始まり、
「実は………なわけで、お留守番していて欲しいの」
すると、ウットリ目をつぶっていたナナが片目を開けて
私の顔を見るのです。
もう、完璧に話していることわかってますよね。
私は多少の罪悪感からか、ギョッとします。
そして、りんにも、りんだけにこそっと話しました。
すると、
「あっそう、ええーーー」
という感じで、まさかの二度見!
さすがだ、りんちゃん、大女優さんだ。
ちなみに、キロちゃんにも
「キロちゃん、お願いがあるのだけど……」
と言ったら、話を聞きに来たじゃないの。
もう、ビックリだわ。