ナナの毛引きについて

 最近ブロ友さんが、毛引きについて悩んでいるようなので、
 私も少し書きたいと思います。
 以前も書いた事があるのですが、どの記事か探すのが大変なので。


 ナナは2006年1月、1歳半を過ぎていたころわが家にお迎えしました。
 ナナは弟家族のインコでした。
 最初は近づいてくるものの、肩か頭の上に止まるだけ
 私の足に来てはスリスリばかりしていました。


 その年の6月に、ドレッサーの収納スツールの中の探し物をしていて、
 見終わった後、蓋を閉めたのです。
 その時にギャギャギャーと声がして、羽毛が飛び散り
 ナナは必死の力を振り絞るように低く飛んで行き、座卓の下に隠れてしまいました。
  「あー、やってしまった、もう駄目だ〜」
 と焦ってナナを追いかけました。


 まだ信頼関係もそんなになく、呼んでも勿論来ない、怯えているナナ。
 なんとか捕まえて、
 「ごめんねー、ごめんねー 痛かったでしょう」
 と泣きながらずっと頭をナデナデしてしまいました。
 ナナは放心状態だったみたいで
 逃げることもなく、私の手の中でじっとしていました。

 「元気になるよ、ずっとこうしてあげるよ
  元気になーれ、パワー送っているから大丈夫だよー」

 って、2時間半ほど私は壁にもたれかかりながら、同じ言葉を
 ずっと繰り返していました。


 ナナも素早く逃げることができたのか、スツールに挟まれたのは
 表面の羽毛だけだったみたいで、その後カゴに入れると、
 何事もなかったかのように、動きまわりゴハンも食べていました。

 そして、その時の私のてのひらの中の感触が気に入ったのか
 入ってくるようになりました。
 だから、ますます可愛くなったのです。


 でも、太ももあたりの毛引きが始まりました。
 まるで足だけ脱毛しているみたいでした。


 病院に相談すると、
 「体内に悪い虫がいるかも知れませんね」
 と検査。でも何もなくホッとしました。
 結局、痒みがあるのかも知れないとそれを抑える薬を飲ませることに。
 あんなに温厚なナナに抵抗されるとは思ってなかったです。

 でもね、ナナの心の中で
 「痛い思いをすれば、抱っこして(優しくして)もらえる」
 と思ってしまったのではないかと。


 りんをお迎えしたのは、その2年ぐらい後で、
 ナナのヤキモチで毛引きがひどくなったら困るので、
 ヒナの時は母に育ててもらいました。


 ナナには、すごく気を遣いながら、りんとの共同生活が始まりました。
 りんは、ガブ子に成長しましたから
 母に
 「りんちゃんは、あなたがナナちゃんばっかり可愛がってるから
  我慢してヤキモチがガブさせてるんじゃない?」
 なんて言われていたぐらいです。

 私も内心「りんまで毛引き始めたらどうしよう」と思っていたほど。


 でも愛情をかける分、毛引きが治まることはなかったです。
 2013年頃には背中の地肌が見えるくらいになってしまいました。
 

 正直いって、そんな姿を見るほど悲しい事はありません。
 でも、あるブロ友さんの記事で
 「生まれつき、毛引きの遺伝子を持った子がいる」
 って読んで、それはどんな薬でも治らないのかなって思いました。


 ナナは毛引きの遺伝子を親鳥からもらってしまったのかも知れない。
 でも、免疫力が強い遺伝子ももらっているじゃない! 
 その時、少し気持ちが楽になりました。


 でも毛引きが始まった時、心を鬼にして治療を続けた方が
 良かったのではないかと思っています。


 実家のキロもお尻の毛引き、まだ若かったので何度か
 同じことを繰り返しましたが、今は無くなりました。
 だから早期発見・治療はやはり大切だと思います。


 ここまで放置してしまったのは私の責任。
 ナナがどんな姿になろうとも付き合っていくしかないと
 思っています。

 そして溺愛されているナナの面倒をみてくれている
 りんにも感謝しています。 



  りん:「ハーックション! 誰か噂しているチュピ?
      ママ〜、アタシ黒い毛が生えてきたみたい。
      気持ちいい、ふわっふわっよ。
      ナナたんにどうかしらね?」



  ナナ:「緑に染めてくれたら考えてやるチュチ! フンッ!」
  りん:「あら? ナナたん、もしかして怒っちゃった?」
  ふな:「まあまあ、お水でものんでなっしー」



  キロ:「ボクも昔はひどかったでしゅよ。
      でも今は克服してなんでもないでしゅ」


 と、キメ顔をしているキロですが、
 最近、キロは母にべったりー。
 マザコンキロと呼んでいるぐらいです。
 もう少しルルと遊んでくれるといいのですが
 思い通りには行きませんね。




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