複雑な気持ち

 金曜日の出来事です。


  りん:「キロちゃん、そのグンテさん気に入ってるの?」
  キロ:「ボク、大好きなんでしゅ」



  キロ:「こっちのブツブツついている方が楽しいでしゅ」
  りん:「ふーん、何も美味しくないチュピよ」


  りん:「あっ、歩いたら足裏マッサージしているみたい。」
  キロ:「ねっ、ボクの彼女なかなかいいでしょ」



  りん:「キロちゃん、目を覚ますチュピよ。
      彼女候補なら、いるじゃない!」



  りん:「ほらっ!」
  キロ:「りんちゃん、背中かゆいの?」



  りん:「どう?」 
  キロ:「ナナたんよりはフサフサでしゅね」



  りん:「アタシのウッフンビーム」
  キロ:「りんちゃん意外と背中細いんでしゅね」
  りん:「そうそう、肩幅広いから太ってるってよく言われるけれど……
      って、ちがうチュピィ〜」



  ルル:「なんか楽しそうれしゅね。何して遊んでるれしゅか?」
  りん:「別に」
  キロ:「ゴホゴホッ」



  ルル:「ナナ校長、あのふたり変れしゅよ」
  ナナ:「子どもと年寄りは知らないフリをした方がいいチュチ」
  ルル:「そうれしゅね、キロたんがオカマだということは
      みんなに秘密れしゅね♪」


 りんが、キロと仲良くしていたので、
 「ウッフンしてみたら」ってりんに言ったんです。
 そしたらね、本当にしてしまって。
 キロなんか、りんがアピールしているのに、軍手の端で
 スリスリしようとして。
 何回も必死にアピールするりんを見て、
 「ごめんね、りん、もういいよー、ごめんねー」
 といって、ブランケットでおくるみしてあげ、
 「りんちゃんは今のままのりんちゃんでいいんだよ」
 って言ってあげました。


 本当に言葉を理解していて、私が喜ぶと思ってやってくれたのかな。
 最初は可愛いと思ってカメラ構えていたけれど、懸命な姿を見て
 なんだかとっても切なくなって……
 ちょっと反省したのでした。
 


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