ウルトラマンより早く

 1週間のうち1日は実家に行くわけですが
 ルルちゃんは相変わらずカーテンの上や、
 カーテンの中がお気に入りで、私たちが行っても、
 覗いてみるものの、なかなか降りてきてくれません。



 だからわざと大きな声で、ルルの見えない場所に移動し
 「水浴び楽しいね、ナナ、りん、キロ、楽しいねー」
 と小芝居します。 



 するとルルちゃん、すごい速さで飛んできて
 割り込むように水浴び開始。



 もう、どりゃどりゃーーって感じで
 浴びます。
 すると、写真2枚撮ったぐらいで、
 また月に帰ってしまいました。

 「ウルトラマンより早いじゃーーーん」

 と思ってしまいました。




 りん:「あの子、若いくせに何急いでいるチュピかしらね」




 それが聞こえたのか、ルルがまた戻ってきました。

 ルル:「今、何かアタシの事言っていたれしゅよね。」
 りん:「アタシは見たままの事、つぶやいただけよ」



 ルル:「でも、ルルが居ないときに言うなんて悪口と一緒れしゅ」
 りん:「何よ、地獄耳〜 キイィィィーーー」


 と世にも恐ろしいドンパチが始まりました。
 鏡に映る2人の顔……楽しそうです。


 日頃、ルルもキロに甘えて行かないし、
 相変わらず自分の世界に引きこもりがちなので

 「ルル、今日里帰りするかい?」

 と言ったら

 

  ルル:「えっ、ほんと? 行っていいれしゅか」


 でもね、ナナとりんがチッチッ、ギャッギャッと
 騒ぎ出したんです。




  りん:「ダメよー、ダメダメ!」



  ナナ:「ウーム、忙しいから面倒見れないチュチ」

 しまいにはキロまでも「連れてイカナイデー」

 と鳴いて騒いでいるようだったので、突然のお誘いは
 キャンセルすることにしました。

 本当にコザ達は、人間の言葉を理解しているんだと思いました。
 それでなくてもりんが、私の首筋にむやみにガブをするという
 情緒不安定な時期だから、少し落ち着いてから里帰りしてもらいましょ。
 


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