怒っているのかと思ったよ

 実家での、りんのお気に入りの場所。
 いつも布の下からピョコっと顔を出し
 私が稽古から帰ってくると、ここに隠れて
 見つけてもらうのを楽しみにしている場所……
 なのに、先日の焼肉の日は
 少し違った……
 


   私:「りんちゃん、可愛いね」
  りん:「…………」
   私:「あれ? 可愛いお顔して欲しいな」
  りん:「…………」


 何度撮影しても、ちょっと怖いお顔。
 もしかして、ご機嫌ななめかしら?




   私:「何か怒っているの? りんちゃん?
  りん:「別に……判らないならいいチュピ」
   私:「ナナ、りんはどうしたのかしら?」




  ナナ:「りん、どっか具合でも悪いチュチかい?」
  りん:「だってぇー」



  マレ:「ナナさん、小耳に入れたい事が」
  ナナ:「えーーー、そうだったチュチね
      ママ、わかったよー」




 ナナから教えてもらったのだけれど
 一番目の写真のりんの顔は、
 マレフィセントの悪役顔を真似していたんだって。
 フムフム納得。
 りんもマレフィセントさんの魅力にとりつかれたらしい。




  りん:「キャピキャピー、恥かしいチュピ
      可愛いりんちゃんに悪役顔は難しすぎましたぁ」
   私:「そうそう、その顔が一番いいわよ!」




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