それぞれの見送り方

 15日朝、3羽はちゃんと解っていた。
 ルルが遠くへ行ったということを。


 実家に昼頃行き、もうルルは本当にいないんだと
 一気に寂しさがこみ上げて、大泣きしてしまいました。

 

 りんも、



 ナナも、



 キロも、確認するかのようにルルを見つめる。 




 でも、りんだけは、キロちゃんのお家に入って
 ゴハンをガツガツ食べていた。

  キロ:「りんちゃん、平気なの、悲しくないの?」
  りん:「アタシ達がしっかりしないと駄目チュピなのよ」





 ルルが好きだった場所に移動させれば、


  りん:「アタシもここに入ってみたかったの
      もう一緒に入ってもいいでしょ」
  キロ:「りんちゃん、やめなよ〜 ルルの場所だよ」

  

 しばらくして、
 「あれ? キロはどこ行った?」



 ルルの近くに寄り添っている姿が
 涙腺をまた緩くする。
 キロもルルのこと、家族だと思っていたんだよね。


 埋葬する前に少し時間があったから
 私の手の中に入れて、色々とお別れの言葉をかけながら
 泣いていると、ナナとりんが変な顔で見ている。
 もしかしたら、ルルは私の肩か頭の上にいて
 「何やっているんだろう」
 と思っていたのかも知れないね。
 


 最後にキロにお別れさせて……。




 5月に購入して、外に出したら枯れたようになってしまったんです。
 それが数カ月かけて返り咲きした
 紫陽花の「ダンスパーティー
 根気強く御世話した甲斐もあり復活して今、咲いているんです。


 ルルも苦しんだ分、早く生まれ変わって、
 今度はこの紫陽花のように強く生きて欲しいと思い、
 供花として実家に持って飾りました。
 私はこの花にルルちゃんと名づけ、話かけています。



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