31日の金曜日

 「13日の金曜日」なら、不吉な日ってイメージがあるのだけれど
 「31日の金曜日」……
  うちでも、ちょっと不吉?なことがありました。


 茶道の稽古日だった私は、いつものように朝早く、ナナとりんを連れて
 実家に送ってもらいました。
 金曜は実家で朝食を一緒に食べる習慣になっていて、
 いつもと変わらない金曜の朝食風景のハズでした。
 すると父が急に大声を出し、
 それはりんが父の足を突然ガブしたみたいで
 咄嗟に振り払ったようなのです。
 私と母からは死角になっていて、まったく見えませんでした。


 りんは一言何か叫び鳴きして、あの古傷の足をあげていました。
 かと思ったら、箱の中にかくれるようにうずくまってしまったのです。
 私が
 「りん、りん、どうしたの? どこか痛いの?」
 と近づいていっても反応なし。
 そのまま箱を移動しても逃げないし、私にムニュって
 つかまれても逃げない。
 いつもなら、捕まえたら思いっきりガブするのに
 無抵抗でニギコロされました。
 私はいつも、りんにやってあげたくても出来ない
 お顔のカキカキをしてあげました。
 でも、やっぱり無抵抗……
 「ああ、どこかに体をぶつけて内臓を損傷してしまったか……」
 もう駄目か……
 なんで、りんちゃんばっかりこんな目に……
 と思いながら、目をつむったままのりんに、
 「りん、大丈夫だよ、元気になれるからねー」
 と必死に声掛けをして、ナナを近くに呼び
 「ナナもここにいるからねー」
 と見せてあげました。
 ナナは冷静にりんを見ています。


 その空気を読み取ったのかソラとキロも、必死に声をかけています。
 それはそれはウルサイぐらいにね。
 私がりんを抱いているので、ソラキロは必死に覗き込みながら
 鳴くんです。
 落ち着かないので、ソラとキロはハウスに入ってもらい
 10分くらい経ったのかな、りんが少し私の指先をアムアムし、
 そしてやがてガブの感を取り戻したらしく、私の手から出て行きました。
 徐々に普通に飛べるようになり、しばらくはだるそうにしていましたが
 餌を食べてくれて一安心しました。
 とっても長く感じた30分。


 母が
 「りんちゃん、気が小さいから振り払われた時にビックリして
  ショックで放心状態になったんじゃないかな」
 と。


 確かに、ウチでも強烈にガブしますが、私が大声出して
 怒って追っかける動作して、りんが必死に自分のお部屋に
 逃げるというパターンでしたから、
 予期せぬパターンだったのね。



 りん:「みなさん、またまたご迷惑かけたチュピ。
     なんとか復活できたチュピ」
 ナナ:「またまた、ごめんなさいちゅち〜」(後ろ)



 ソラ・キロ:「ボク達も心配したでしゅよー」



 りん:「本当かな?」(下段)
 ソラ:「この間、アンヨを怪我したのも金曜日でチュ」
 キロ:「あー、だって今日31日の金曜日でしゅ」
 ソラ:「りんちゃんを主演でホラー映画作るでしゅかね。」
 キロ:「全国のラブバードさんに観に来てもらいたいでしゅねー」


 
 ナナ:「りんはとっても、キカない女の子チュチだけど
     本当は繊細でお利口な子なんだよ。
     でも、これを機におしとやかになって欲しいチュチ」
 りん:「ムリムリ〜」
 
 
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