また一人……

 昨日の朝、母の従兄がなくなった。
 そのおじさんが我が家に来ると母は
 「兄さん、兄さん」
 と呼んでいたので、母の兄かと思ったぐらいだ。
 まあ、母とは年が20歳ぐらい離れていたしね。


 祖母は男運のない人で、一度目の旦那さんは病死。
 そして再婚というか、二度目の旦那さんは奥さんが病死
 子供がいるうちに入った。


 そして私の母が元旦に生まれたが、
 同じ1月下旬に母の実の父は亡くなった。
 主を失くしたその家は、後妻と後妻の子どもが邪魔になったのか
 母が赤ちゃんの時に、顔に布団をかぶされたとか。
 それに気づいた祖母が、このままでは殺されると思い
 実家へ戻る事にした。
 その祖母と母を迎えに行ってくれたのが、そのおじさんなんです。


 祖母が亡くなって七回忌の時におじさんから聞いた話。
 
 『叔母さん(祖母)を迎えに行ったのは、
  丁度、青年学校の卒業式の日だった。
  あと一日ずれていたら良かったのに、行って来いと言われたから。
  だから俺は卒業式に出てないんだぞ。』


 『その時に叔母さんが傍にいない時、手ぶらで追い出すつもりか
  何かくれるまでは連れて帰らん』
 とそこの家の人に頑張ってくれたそうだ。


 だから母は言った。
 「私は兄さんに育てられたようなもの、父親がわりだったー」
 とね。
 父と結婚する時も反対されたんだって。
 今になって
 「兄さんはやっぱり、人を見る目があったんだなー」
 ともね(笑)


 私も可愛がってもらったので葬儀に参列したいけれども、
 道内だけど、遠方なので母だけが親戚の車で連れて行って
 もらうことになりました。


 今はただ、ご冥福を祈りたいです。


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