変なおばあさん

 この間、母と2人でスーパーに行った時の事。
 鮮魚コーナーで魚の切り身を見ていたら、突然グイグイ押し出されて
 横を見ると、身長140センチくらいの細身のおばあさんがカートを押していた。
 服装はきちんとしており、見た目は上品そうなおばあさん。
 母は驚いて、そのおばあさんの顔をジロッと見たらしい。
 すると、
 婆:「ああ、もしかして選んでましたか?」
 とそれはそれは申し訳なさそうに言うので
 母:「いえ、どうぞ」
 と譲った。
 違う売り場に移動しながら
 私:「上品そうなのに、やること違うとビックリするよね」
 と買い物を続けた。


 レジを済ませ、袋に商品をつめていると、あのおばあさんがレジにいた。
 カゴから商品を一度、台の上にのせている。
 レジの人も困惑している。
 でも、お得意様?なのか、店員はすぐにレジ止めの札を置いた。
 はっきりは聞こえなかったが、一つ一つの商品を確認しながら
 レジを通してもらっていたみたいだ。
 店員はカゴが重たいので、レジ向こうの台まで運んでくれた。
 が、
 そのおばあさんは、またレジに戻って、
 今日何ポイントついたのかと、確認している。
 レシートを見ればわかると思うのだが、おかまいなし。
 その時、私は思った。
  「こんな大人にはなりたくなーーーい」
 と。



 りん:「変な大人の人がいるチュピね」(右)
 キロ:「他の人が長い事待たされてしまうでしゅね」
 ソラ:「でも、グイグイ押すとこはりんちゃんみたいでチュ」



 ナナ:「ソラ、良くみているチュチね、確かにそうだ」


 りん:「りんちゃん、スーパーでそんな事しないモン
     アタシはヤマトナデシコだから……」


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