スーベニア・デ・アンネフランク

 私が買ったときについていた名前は
  『アンネの思い出』
 だった。
 園芸店では何種類かの名前がついているようだ。
 「アンネ・フランク」「アンネのバラ
 「アンネの形見の薔薇」など。


 諸説あるらしいが、正式な品種名は
 『スーベニア・デ・アンネフランク』
 らしい。


 ベルギーの園芸家がアンネの没後15年に作られ、
 スイスに住んでいたアンネの父 オットーフランク氏に
 贈られたそうだ。 



 昭和46年に、聖イエス聖歌隊がアンネの父と出会い、
 語学に堪能だった日本人女性が文通を重ね、
 昭和47年12月、10本のバラの苗が送られてきたそうだ。
 それも普通の小包で40日もかけて。
 おまけに検疫できれいに洗われた根と冬の寒さ。
 関西で10人にわけたが、9本は枯れた。
 残った1本は京都の教会で咲いたらしいが、それを増やす
 ことはしなかったという。


 昭和50年にスイスでアンネの父を訪ね再会したその日本人女性を
 含む一行が、当然あの薔薇の話になり
 「再会記念にもう一度」
 ということになり、今度は打ち合わせをし、航空便で受け取り
 7本は関西に、3本は東京に運ばれ、即植えられたという。
 それを園芸家の方が大事に、大事に増やしてくれたのだろう。



 花は中輪 花びらは17枚。
 上の方で咲いてるのは終わりに近づいている花。



 さすが蜂さん、全盛期のアンネにとまってますね。
 この黄色(アプリコットに近い)が1番綺麗な時。


 そして、オレンジ色に変わり、最後に
 周りがピンクに変わりながら、花びらの先が裂けていく。
 おまけに四季咲きなので、6月に1度満開、
 そして8月のお盆過ぎ頃に、また満開になった。
 もちろん肥料もやっているが……


 薔薇には色々な名前があるが、そのルーツを探ってみるのも
 楽しいかも知れない。


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