昔話 クリム太郎 1

 むかーし、むかし、ある所にナナという働き者の
 コザクラ男児がいました。

 ナナはスイカが好きだったので、スイカ農場で働けば
 思う存分スイカを食べられる事を知り、
 アルバイトをして働いていました。

 彼の主な仕事は、スイカ泥棒がこないか
 見張り役でした。

 そんなある日、ナナがスイカの上で働いていると
 「出して下さい、出して下さい
 と聞こえてきます。
 ナナ:「まさか? この中から聞こえるチュチ」

 ナナは必死に突っつき始めました。
 それは、
 コゲラさんも、
 アカゲラさんにも
 負けない
 「コツコツコツ……ダダダダタ……」
 と隠していた才能を開花させたのでした。
 す・
 る・
 と・
 パカッと割れ、

 「おぎゃあ、おぎゃあ〜
 「ピィピィ……ピヨピヨ……
 と可愛いコザクラが産まれていたのです。


 ナナは腰を抜かすほど驚きましたが、冷静になり、
 ナナ:「クリームスイカから産まれたから、君は
     『クリム太郎』と名付けるチュチ!」

 ママ:(どっかで聞いたことのあるような話ね……)


 ナナはスイカを少し切りタッパーに入れ、クリム太郎を
 くわえて家路へと急ぐのでした。

   《つづく》


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