むかーし、むかし、ある所にナナという働き者の
コザクラ男児がいました。
ナナはスイカが好きだったので、スイカ農場で働けば
思う存分スイカを食べられる事を知り、
アルバイトをして働いていました。
彼の主な仕事は、スイカ泥棒がこないか
見張り役でした。
そんなある日、ナナがスイカの上で働いていると
「出して下さい、出して下さい」
と聞こえてきます。
ナナ:「まさか? この中から聞こえるチュチ」
ナナは必死に突っつき始めました。
それは、
コゲラさんも、
アカゲラさんにも
負けない
「コツコツコツ……ダダダダタ……」
と隠していた才能を開花させたのでした。
す・
る・
と・
パカッと割れ、
「おぎゃあ、おぎゃあ〜」
「ピィピィ……ピヨピヨ……」
と可愛いコザクラが産まれていたのです。
ナナは腰を抜かすほど驚きましたが、冷静になり、
ナナ:「クリームスイカから産まれたから、君は
『クリム太郎』と名付けるチュチ!」
ママ:(どっかで聞いたことのあるような話ね……)
ナナはスイカを少し切りタッパーに入れ、クリム太郎を
くわえて家路へと急ぐのでした。
《つづく》
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